店長ブログ

生産現場をちらっとお見せします

こんにちは、山家漆器店 店長の山家優一です。

2021年もスタートし、少しずつですが下地加工や、塗りのお仕事が増えてきました。

本日はそんな研磨・塗りを行っている工房の様子や、どんな商品の加工をしているかなどの裏側を少しお伝えしたいと思います。

いつもTwitterのほうでは、写真を簡単にアップできるので、ご紹介することが多いのですが、今思えばこちらのブログのほうではきちんとご紹介したことがないかもしれませんね。

まずはこちらのようなお重箱やお盆などは定番ですね!

とくに年末年始からこの季節にかけては重箱のシーズンとなりますので、注文が殺到いたします。

こちらの商品は当店の商品ではなく、別の漆器屋さんからの塗り加工のお仕事です。

この白の一段重箱と三段重箱はとても人気のようで、すでに何度も塗り加工のリピートをいただいています。

自分たちが携わった商品がたくさん売れて、またお仕事がもらえることはとても嬉しいことです♪

漆器の産地というのは、分業制という体制をとっています。

①素地を作る【木地師】【成型】

②研磨・下地塗りをする【下地】

③上塗りを行う【上塗り】

④絵を入れる【蒔絵】

他にも【沈金】や【螺鈿】といった加飾方法や、多岐に枝分かれしますが、おおよそこのような体制です。

当店はその中でも②の下地と③の上塗りを主に行う会社となっています。

また、【紀州漆器製造メーカー】と一言にいっても、お盆やお椀などの商品だけを作っているわけではありません。

和歌山県海南市は特に家具や木工品の産地として様々な会社さんがあります。

その中で当店には組み加工前の天板や家具のパーツなどへの研磨・塗り依頼のお声がけもたくさんいただきます。

昨年の新型コロナウィルスの状況で生産が止まっていたものが動き始めたのか、今年に入ってから少しずつ木工メーカーさんからの依頼が戻ってきたように思います。

2020年は全然機会がなかったのですが、2019年には東京で開催された東京ギフトショーにも参加し、北海道の木工会社さまから研磨・塗りの依頼をいただいたこともあります。

まだまだ全国的にお困りのお客様がいらっしゃるかもしれないなと感じた出来事でしたので、今後とも和歌山県内だけでなく多くのお客様と一緒にお仕事ができれば嬉しいです♪